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2007年6月10日 (日)

今週(6月11日~17日)の運気

09shochiku_1

 小さな想いなら叶う。西の空に黒雲が湧き出ているが、まだ雨を降らせるまでには至っていない。想いの大きさに較べて天の気はまだ幼く小さい。しかし、その気はかならず成長する。吹く風を信じて、いまは焦らず、自分を磨いて力を蓄えるときだ。

 天上を風が渡る。
 その風はやがて雲を集め、雨をもたらす。天上を吹き抜ける西風は、ほどなくおおいに為す時〈チャンス〉がやってくることのなによりの証拠である。その確信は疑うべくもない。
 しかし、風は、同時に雨の降る日がまだ遠いことをもメッセージしている。しかも、風は気の流れである。それはその想いが実質を伴うまでにはまだ至っていないことをも告げているのだ。すなわち、希望はある。想うところも正しい。しかし、まだその日ではない、のだ。小さな想いなら叶うというのはそういうことだ。
 そして人はそんなときがいちばん苦しい。それを卦辞では『密雲不雨』=厚く雲が垂れ込めているのにまだ雨が降らない空模様に似た、陰うつで苛立たしい気分と表現している。急いては事を仕損じる。空しく天上を吹く風に悪態でもつきながら、気を長くして待とうではないか。

 独り踏ん張り、はやる人びとを抑えようとして傷つくことになるが、やっていることはただしいのだ。まごころを尽せば人の助けもあって、受けた傷の痛みも去り、恐れや不安も消えてことなきを得る。
 ついに密雲は雨となって万物を潤し、月が満ちるように志しは達成された。まごころを尽し、がまんを重ねてきた結果だ。しかし、道立木はかならず欠ける。欲を負ければ危機の陥る。


 こころある人はこれを見て、いまだ自分の想いを表に出すときではないことを知り、さらに力を磨き、蓄えることに専心したという。

 この卦を〈小畜〉、少しく蓄えるとしたのは、六つの爻(こう)のなかでただ一つの陰爻(下から四番目の爻=女)が正しい位置(偶数位)にあって、取り囲む五つの陽爻(男)のはやる気持を抑え、ことを成功へと導くキーマンとして働いているからだという。
 易の陰陽は儒教の影響を受けて、〈陰〉は従属するもの(女性、妻、部下、月)、〈陽〉は主導するもの(男性、夫、君子、太陽)を象徴するものと解釈されていて、この卦は、故事に「柔よく剛を制す」というがあるように、女性(妻、部下)がはやり立つ男(夫、上司)を制御してバランスを取ろうとする姿に比類されていた。
 今週は、じぶんのただしい志が、じつは陰のエネルギー(攻撃より守備、激しさより優しさ)によって支えられていることを注視して、陰の役割を果たしてくれているパートナーのいうことによく耳を傾けること。道はそこから開ける。


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